少年は唖然としていた。果たして、自分がマジックなるゲームをプレイしているのかと、自問せずにはいられなかった。初手は強かったはずだ。第1ターンにナカティルから展開出来たし、手札にはフェッチランドが2枚と聖遺の騎士、さらに貴族の教主と稲妻迄あったのだ。それが今では見るも無惨な状況に陥っている。
最早、少年に手札は残されておらず、コントロールしているパーマネントはたった1枚の平地だけであった。それとは対称的に対戦相手の場には、得体の知れない悪魔と死霊が宙を舞っている。
少年は覚めない悪夢の中を永久にさ迷っているかのような錯覚を覚えた。
「どうして?」
「どうして?」
「どうして?」
少年は繰り返し、自問する。だが混迷極まる思考は論理的な回答を導き出せない…………………………1/3!
少年はようやくこの数字を思い出し、はっとして我に帰った。
「そうだ。僕はPoxを打たれて、そして…」 呟きは対面の男の発した声によって割り込まれた。
「そう、君はPoxを打たれてリソースの1/3を失った。」
少し間を置いてから男は続ける。
「大丈夫かい?放心していたようだが…さあ私はエンドを宣言した。君のターンだよ。」
少年にとっては、この黒尽くめの男の発する言語は悪魔の囁きにしか聞こえなかった。もう勝敗は決まったも同然だというのにまだ続けろと促してくるのだ。
なんたる非道!
なんたる外道!!
なんたる鬼畜!!!
目にうっすらと涙を浮かべながら、恐らく最後となるであろうカードを引き、それが土地であることを確認すると少年は静かに投了を宣言した。
その胸中には黒く渦巻く炎が燻っている事に、少年はまだ気付いていない。
第二話 了
以下次号

その日、少年はMTGの大会に参加していた。フォーマットはレガシーで、使用デッキは環境最強とも噂されるZooである。
どうやら好調であるらしい少年は4回戦終了時点で全勝であり、周囲の参加者を唸らせるに十分な戦果を揚げていた。
5回戦のペアリングが発表されると参加者が群がり、各々のテーブル番号と名前を確認していく。勿論、少年は1番テーブルであり、その事実に一瞬、弛緩した表情を見せるも、すぐにそれまで保ち続けていた緊張の糸を張り直した。 そう、この5回戦が最終ラウンドであり、少年にとっては初優勝の掛かった、実に重要な試合になるのだ。
期待と不安を同時につのらせながら着卓すると、既に対戦相手がデッキをシャッフルしながら待っていた。細身で人相が悪く、全身黒尽くめな出で立ちのその男は、少年を一瞥するとその外見とは裏腹な飄々とした声で
「いやあ、若いねえ歳いくつ?俺みたいなオッサンじゃ若い人の引きの強さには勝てないなあ参っちゃうねどうも、まあよろしくね。」
と、一気にまくし立てられ、少年は半ば脅えながら
「よ…よろしくお願いします。」
と、返す他無かった。
少年は知るよしも無かったが今目の前に座るこの男こそ、界隈最強と噂されるPoxer、世界のMAであり、正にこれから、鬼畜の如きリソース簒奪劇が展開されようとしていたのである。
以下次号

先日、いつものように新宿飴に行ったら、某店員にニヤニヤ顔で
「週刊少年Poxまだ更新しないの?」
とか聞かれたwwww
果たして、Poxはこれからマジックを始める少年に薦めて良いデッキだろうかwwwwww
Poxはとんでもなく中途半端なカードだ。ライフを失うのはお互いだし、手札を全て捨てさせるわけでは無い。生物は殺せるが2/3は生き残るし、土地を全て吹っ飛ばすわけでも無い。
複数の生物で押されている盤面で無計画にPoxをプレイしたら100%負けに直結することになるだろう。
ではPoxは弱いカードかと問われれば答は…
残念ながらYesと答えざるを得ない。
そもそも強いカードとはただプレイするだけで自分に有利な状況をもたらしてくれるがPox は、その中途半端な性能故に、此をプレイするための下準備を行わざるを得ないのだ。まさに本末転倒といえるだろう。
だがしかし、入念な準備(主に破壊工作)を施した上でプレイしたPoxにより対戦相手をハメ殺す事に成功した瞬間の爽快感たるや筆舌に尽くし難いものがある。
マジックにおいて土地破壊と手札破壊は決して相容れない要素であるとよく言われるが、ほぼ唯一Poxだけが、この二律背反したコンセプトを実現し得るのだ。(Balanceだけは例外)これを浪漫と呼ばずして何を浪漫と呼ぶのか。
全国に隠れ潜むPoxer 諸氏は世間の風当たりに屈伏することなく努力して頂きたい。
いつの日かPoxが大会会場の1/3を埋め尽くす、その日まで…

Poxが4人=トップメタ
何かがおかしい
ヨーグモスの語源て絶対にヨグ·ソトスだよな…
すいません。ただの一人言です。
今回はPoxとの相性が絶望的ともいえる赤単フルバーンを踏んでしまった時のプレイングについての、あれやこれや
祈れ!
ダイスロールに勝てるように祈れ。
相手が事故るように祈れ。
最序盤にHymnを4枚引けるように祈れ。
Bobを引かないように祈れ。
Poxを引いてしまう等持っての他だ!引かないように祈れ。
ひたすらに祈れ!!さすればUrborgに眠りしY様が救いの手を差し伸べて下さる事もある。
カードアドヴァンテージなど捨ててしまえ。
自分の不毛で自分の特殊地形を割る行為を微塵も躊躇ってはいけない。決して発展の対価を有効牌にさせるな。
最速で墓忍を出せ、早ければ早い程いい。焼かれる前に殴り切れ。
赤は友好色の皮を被った永遠の敵対色だ。だがそれゆえに、黒は赤に対する有効なサイドカードを今だ手にする事が出来ずにいる。一体いつになったら3ターンで手札を使いきられると同時に焼死体になる自分の姿を見ずに済む世界になるのだろうか。理想的な1/3の世界は遠い。 赤バーンだけは踏まぬよう、祈る日々に終わりは無いのだ。 了
二日間かけてビールを浴びるように飲み、故人への礼を尽くす儀式

身内に不幸があったので帰省してます。 プレリは出たかったけどこればかりは仕方ないね。
以前、Poxについて記事を書くと、迂闊にも口走ってしまったのを思い出した上に、たかぴろさんから質問を受けてしまったので解説記事を書くことにする。
とりあえず今回は質問された件についての回答を。
Q1:対Zoo戦におけるサイドのイン/アウト
A:アウト
1 hypnoticSpecter
1 DarkConfidant
1 Pox
イン
2 EchoingDecay
1 Dystopia
複数の火力を有するZooに対してはDarkConfidant及びhypnoticspecterは、ほとんどの場合、空気でしかない為に1体ずつアウトする。全抜きしない理由としては、
1:避雷針
2:ハメゲーに持ち込む事に成功した場合、そのままフィニッシャーとして機能する。
3:DarkConfidantは、このデッキのほぼ唯一のアド源であるため、これを全抜きするといずれジリ貧になって死ぬ恐れがある。
以上
Poxについては、より効果が見込めて、コストが同じ3マナであるDystopiaと入れ替える。
ちなみにPerishでなくDystopiaである理由は白いPWや謙虚及びMortにさわる為でもある。
Q2:対Zoo戦での立回り
A:序盤の生物を除去しながら、可能ならば平行して手札と土地を責めてリソースを消耗させ、ハメゲーに持ち込む事。それが無理であっても、とにかく相手にマウントを取らせない立回りをすることが最重要課題となる。
Q3:対Zoo戦におけるDarkblastの使用感
A:結論から述べると神!
ご指摘の件である先手1ターンDualLandからの猿or猫は確かに厳しいことには違いないが、最近は不毛警戒が浸透しており、大概の場合は基本地形からスタートするため、1ターン目に登場する猫のサイズはほぼ1/1だといえる。
更に昨今はkotrやエルズペスといったマナ域の重いカードや不毛をより積極的に利用するべく、猿を解雇して教主が採用されている場合がほとんどであり、これを基準にしてキープした相手にはDarkblast1枚でおどろく程簡単にハメゲーに持ち込む事が出来る。つまり相手にマウントを取らせないカードでもあるのだ。
今回はこんなところで、たかぴろさんの参考になれば幸いです。
《追記》
今回の質問に対しての回答は全て自分が日選レガシーで使用したデッキと大会での雑感を元にしています。ご了承下さい。
リスキーエッジ
長い間3巻がでねえと思って半ば諦めてたんだが、いつの間にかコンビニコミックで発刊されていた。どうせなら、ちゃんとした本にして出せよ、と内心で竹に愚痴りながら5秒でレジに差し出す。
久しぶりにまとめて読むとやはり面白い。キャラクターはそれぞれ個性的だし肝心な麻雀シーンもドラマとして見せどころが多く、飽きさせない。麻雀好きは一読をお勧めしときます。
馬術さんへ
いつの間にコーヒーになってしまったのですかwwwwwwwwwwww
前回の続き
R3 BWメガハンデス?
G1:特に何かされることもなく殴り切る。
G2:お互いにハンデスとランデスを打ちあうグダグダな展開。結局トップ勝負になり、相手がひいてきた石鍛冶の神秘家とオマケでついてくる十手に対処出来ず、負けG3:G2とほぼ同じ展開になり、負け
まあ、相手のデッキの方が生物の数が多い為、捲り合いに弱いのは仕方ない。
何故か無のロッドをサイドインしないミスも響いた。
2―1
R4 Zoo
G1:初動の教主とナカティルに暗黒波を浴びせる簡単な作業です。3ターン目のKotRはPoxでご退場願って墓忍で勝ち
G2:暗黒波は無いがそこそこ除去のある初手をキープしたら、相手がドブン。土地破壊する暇もなくイーオスのレインジャーまで繋げられてしまう。サーチされた生物を確認して投了
G3:相変わらず暗黒波が神性能過ぎて勝ち
R5 Zoo
G1:Wマリから土地破壊と暗黒波無双で勝ち
G2:暗黒波を握り締めながらタルモ同志で殴り会う展開になり墓忍も追加して勝ち
4―1
R6 BUリアニメイト
G1:イオナ指定黒
G2:アクローマ+スフィンクスによるWラリアット。負け
4―2で時間的にも成績的にもきりが良くなったのでここでドロップして日帰り組のぼくトミプロと新幹線で帰還。
ビール飲みながらいろいろ話が出来て楽しかった。
最後に、すずめさん優勝オメ。参加者全員御疲れ様でした。

京都で穴堀(Sinkhole 的な意味で)挨拶
本当に日帰りで強行軍してきた。途中棄権が分かりきってるのに遠征したのは初めてだ。
とりあえずレポートの前に今回の使用デッキレシピを
4 Pox
4 Sinkhole
4 Hymn
3 Thoughtseize
1 LifefromtheLoam
3 DarkRitual
3 Darkblast
3 Smother
3 DarkConfidant
3 hypnoticSpecter
3 TombStalker
4 Tarmogoyf
1 SDT
7 Swamp
4 Bayou
4 三角州
1 血染めのぬかるみ
4 WasteLand
1 UrborgTombofYawgmoth
SideBoard
4 疫病
3 NullRod
3 Yixlidjailer
2 Extirpate
2 EchoingDecay
1 Dystopia
解説は省略、無いとは思うが質問されたら、答える。それでは、レポートを
R1 黒単ブレイズ
G1:自分先手でいきなりWマリガン、3ターン目で相手の場には苦花が2枚、流石に物量差で負け。
G2:相手の初動腹心を暗黒波で潰してSinkholeで沼を破壊すると動きが止まったのでその間にタ行とヒッピーで撲殺
G3:G2とほぼ同じ展開。勝ち
1―0
R2 チームアメリカ
G1:A定食スタートをFowされ、SinkholeをDazeでかわされた後にHymn をうつと、ブレストで対応されるも、これが通る。ターンを返したら墓忍が出て来たので返しでPox→儀式→墓忍で勝ち
G2:ハンデスとカウンターの応酬の後、お互いの場にタ行が降臨→ノータイムで相手に特攻するタ行→
ブロックして暗黒波に飲まれる相手のタ行→南無…勝ち
2―0
眠いので続きは後日に
デッキはいつものBgPox
R1 黒単ブレイズ2―1
R2 チームアメリカ 2―0
R3 ノワール? 1―2
R4 Zoo 2―1
R5 Zoo 2―0
R6 Buリアニメイト 0―2
4―2ドロップ
日帰り組のぼくトミーさんと新幹線で帰宅
今仕事中なんで詳細は後日に。

京都行ってきます

2010年7月2日
行く行く詐欺ではない!断じて!!
(確定で途中ドロップして帰らないといけないのは公然の秘密だww)

調整会

2010年7月2日
三人しかいないがな 挨拶)
サイドプランを見直しつつリアニメイト、ゴブリン、ニューホラとひたすらスパーする。結果的に迷走するのは仕様w
まあ、御大はいい感じにサイドが仕上がって良かったんじゃないでしょうか。
それでは皆様、京都でお会いしましょう。

大掃除

2010年7月1日
御大とトクナガが家で調整会をやりたいらしいので現在大掃除を敢行中。なんとか間に合いそうだ。
件の黒光りする生物はまだ姿を見せないが、一応ホイホイは設置したので大丈夫だと思われるwww
しかし久々に人が複数入れる部屋になった。最大の問題は、この状態をいつまで維持出来るかに尽きるのだがまあ、持って一週間だろうなあ…
昨夜、寝ようと思い蛍光灯を消して横たわると、何処からかカサカサと音が聞こえる。不審に思い起きてもう一度灯りを付けて部屋を眺めるが先程までの音も、その発生源も確認出来ず。気のせいだろうと自分に言い聞かせて再び灯りを消して横たわると、またしても聞こえてくる例の音。→振り出しに戻る×10……水曜は休みだが寝不足で一日中寝てた。
ちなみに例の生物はまだ捕獲できていないw
マジックのイラストを描いて欲しい日本人絵師の個人的トップ3 《写真付加》
マジックのイラストを描いて欲しい日本人絵師の個人的トップ3 《写真付加》
マジックのイラストを描いて欲しい日本人絵師の個人的トップ3 《写真付加》
以下敬称略
末弥純
天野喜孝
加藤直行
もう十年以上前から、この三人に描いて欲しいと思い続けて今だ実現されず。
マジックに萌え絵なんざ必要ねえだろjk
*写真は全て末弥純の絵です。

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